AWS re:invent参加にあたって知っておいたほうが少し快適になること
本稿は、ZOZO Advent Calendar 2023 シリーズ 6 2日目の記事です。
AWS re:invent 2023に参加してきました。 弊社からは7名が参加し、うち2人は昨年のre:invent2022にも参加したメンバーでした。 私も2回目の参加であり、初参加メンバーの疑問点に答えたりアドバイスをする機会が多々ありました。
会社としての参加ブログは別途投稿されますが、今回はre:inventに関して社内で一緒に参加したメンバーにしたアドバイスや個人的に知っておいたほうがいいと感じた内容をまとめます。 なにも知らない状態でre:inventに参加すると知らないワードがいろいろ出てきたりとハードルが高いので、もし参加する機会があればこの記事を参考にしてもらえればと思います。
この記事はre:invnentに参加するまでの工程すべてを網羅しているわけではないです。 要所要所で使えるtipsなどをまとめた記事であるため、実際に行かれる場合はほかの方の記事も参考にしていただければと思います。
そもそもre:invnetとはなにか
AWS re:InventはAWSが主催するクラウドコンピューティングに関連するカンファレンスです。 AWSの製品発表などを含む基調講演や、AWSのサービスを使ったハンズオンラボ、AWSのパートナー企業による展示ブースなどがあります。 2012年から毎年ラスベガスで開催されており、今年で12回目を迎えます。
事前に知っておいたほうがいい、調べておいたほうがいい編
初めてで海外に不安があるならばツアーに参加するのが良い
re:inventはラスベガスの会場で開催されます。そもそも日本国外であり、旅慣れていない場合にはかなりハードルが高いです。 近畿日本ツーリストさんが例年ツアーを開催しており、ツアーに参加すると飛行機の手配やホテルの手配などがすべてセットになっているので、初めての参加者にはおすすめです。 移動の際にも添乗員さんがついてくださり空港などでのアクシデントの際にも安心です。
昨年はツアーを利用してre:inventに参加し、ある程度土地勘がついたため今年は個人手配で参加しました。
事前勉強会が開催される
Connpassなどで調べると事前勉強会が多数開催されています。 事前に今までのアップデートのインプットができるだけでなく、参加者同士の交流の場にもなります。
都合がつけば行くのをおすすめします。
セッションの予約
re:inventではたくさんのセッションが開催されます。 セッションは事前に公開され、一覧が申し込んだポータルサイトから見れるようになっています。 予約開始は適宜メールで連絡が来ますが10月末ごろから始まります。 気になるセッションはお気に入り登録して予約開始を待ちましょう。
またここでセッション以外に「breakfast」「lunch」と検索して出てくる「Monday lunch」などのセッションもお気に入り登録しておくと良いです。 後ほどセッションと一緒にカレンダーでお気に入りしたセッション一覧が表示されるためランチなどの時間を確認できます。
セッションの予約開始は深夜になるので本気で参加したいセッションがある場合は頑張って予約するほうがいいです。 予約の埋まってしまったセッションは「walk-up」という形で当日参加できる場合がありますが、セッション開始前に会場へ行って並ぶ必要があります。 大半のセッションはwalk-upに並ぶことで入れるので予約できなかったからといって落ち込む必要はありません。
今回自分は朝起きてから予約をしようとしたら予約が埋まっていたセッションが多かったのであまり予約できていない状態で参加しましたが、walk-upで大半のセッションに参加できたので問題なかったです。
情報が集まるSNSをフォローする
re:inventに関する情報はいろいろな方が発信してくださっています。 自分は以下のFacebookのグループに参加し、様々な情報を得ていました。
イベント情報やセッション予約の開始情報、ラスベガスの情報などが集まっているので、参加するならフォローしておくと良いと思います。 今年もとてもお世話になりました。
準備編
現地でのインターネット
会場にはWi-Fiがあり、かなり早いためインターネットには困りません。 しかしながら会場外ではWi-Fiがないため個人で調達する必要があります。
いつの間にか空港からSIMの自販機はなくなっており、インターネットを利用するには現地のSIMを契約するか、日本でモバイルルーターをレンタルするかのどちらかになります。 端末がeSIMに対応しているのであれば個人的にはeSIMの購入をおすすめしています。 eSIMとはインターネット経由でSIMが買える機能であり、最近の端末であれば物理のSIMとは別に設定できます。
自分は会社の先輩に教えてもらったAiraloというサービスを利用してeSIMを購入しました。 eSIMであればモバイルルータを持ち歩く必要もなく、かなり安価にインターネットを利用できるのでおすすめです。
今回は30日5GBで$16の契約にしました。 リファラルコードがあるのでもしよければ使ってもらえると嬉しいです。
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スーツケースには余裕を持たせる
re:inventに参加するとたくさんのお土産をもらえます。 持ち帰るのが大変なほどもらえるので、スーツケースには余裕を持たせておくと良いです。 自分は半分開けてたスーツケースが帰りには埋まっていました。
ホテルに給湯器はない
ラスベガスのホテルには共通して部屋に給湯器がありません。 聞いたところの話によるとできるかぎり部屋からでてカジノで楽しんでほしいから、などの戦略のようです。
部屋で持参のインスタント食品やコーヒーを飲みたい場合にはお湯を沸かす手段がないためロビーに電話して持ってきてもらうか給湯器を持っていくの2択になります。 ロビーに頼むとチップなどもありすこし大変なため自分は折り畳みの給湯器を購入して持っていきました。
購入する際には日本と違って120Vの電圧に対応できるものを購入する必要があるので注意してください。
AWSイベントアプリを入れる
AWSが公式で出しているAWSのイベントアプリがあります。 アプリを利用することでセッション情報の確認、予約だけでなく、会場内の案内やスケジュールの確認などができます。
様々な情報が集まっているので、参加するならば必須のアプリです。
移動編
日本を出てからラスベガスに着くまでの移動の間で知っておいたほうがいいことをまとめています。
入国審査について
多くの方が入国審査に関して英語で何を聞かれるか不安に思っていると思います。 re:invnentに参加する際はかなり簡単です。 「何の目的で来たのか」を聞かれた場合には「AWSのカンファレンスに参加するため」と答えればOKです。 入国審査官が「AWS ?」って聞いてくるぐらいにはre:invent参加者が空港に溢れているため「I'll go to AWS conference」で通じます。
バッジのピックアップ
空港でre:inventに参加するための名札をピックアップできます。 ピックアップには「AWSイベントアプリに表示されるQRまたは参加メアドの入力」と「パスポート」が必要になります。 事前にイベント申し込みページから顔写真をアップロードしていない場合はここで撮影された写真を名札に印刷してくれます。 飛行機の長時間移動後の疲れ切った写真になってしまうため可能ならば事前にアップロードしておくのがおすすめです。
re:invent現地編
会場について
会場は複数のホテルにまたがっています。 会場の移動はシャトルバス、または歩きの移動がメインとなり、どちらもかなり時間がかかります。 セッションの都合でホテルを移動する必要がある場合はかなり余裕を持って移動する必要があります。
会場が広いためシャトルバスでも歩きでも移動には40分程度かかるものとして自分は計算していました。
シャトルバスの時間はアプリで確認できます。 行くべき部屋等々は「Ask me」と書かれたシャツを着ているスタッフさんに聞くと助けてくれます。
Keynoteについて
Keynoteは基調講演のことであり、月曜日のみ夜、火水木は朝に開催されます。 基調講演では新製品の発表などなど盛りだくさんの内容であり、とても盛り上がるためせっかくreinventに来たのであれば参加することをおすすめします。 基調講演は席の予約ができないため、いい席へ行きたい場合は早めに会場に行って並ぶ必要があります。 基調講演のみ同時通訳が行われています。会場を入って右手に同時通訳レシーバを受け取る場所があるため受け取るのをおすすめします。
SWAG
re:inventに参加するとたくさんのお土産をもらえます。 このお土産のことをSWAGと呼びます。 SWAGはメインホールの交換所でもらえるものと、各会場のブース、イベントでもらえるものがあります。 例年確実にもらえるものとして以下のようなものがあります。
| SWAG | 条件 | | --- | --- | | パーカー | メインホールの交換所に行く | | 水筒 | メインホールの交換所に行く | | 認定者Tシャツ | AWSの資格を持った状態でメインホールの交換所に行く |
EXPO
EXPOは展示ブースのことであり、AWSのパートナー企業がブースを出しています。 SWAGをもらえるホールの隣で開催されます。入れる時間が決まっているのでイベントアプリで時間を調べていくようにしましょう。 各社の紹介を聞いたりSWAGをもらえたりできます。
個人的におすすめのEXPOブースはAWSのブースです。直接各サービスを作っているエンジニアと話して質問できたりオリジナルアイテム、AWSのバウチャーをもらえたりします。
セッションの参加について
アプリで会場を調べて行くことになります。 予約していた人はセッション開始の10分前まで優先的に入場でき、10分前を過ぎると予約が解放され、walk-upの人も入場できるようになります。 自分は予約していればぎりぎりでも大丈夫だろうと思っていたのですが予約が解放されてwalk-upの方で埋まってしまい参加できなかったセッションがあったため同じミスをされる方が今後この記事を機に減ることを願います。
ご飯について
re:invent会場では朝ごはんとお昼御飯がでます。 セッションの予約の欄にて「lunch」などのセッションをお気に入り登録したほうがよいと書きましたが、ここで表示される時間内にMeal会場へ行くとご飯をもらえます。
その場で食べる形式と「Grab and Go」というお弁当形式の2種類があります。 Grab and Goはお弁当をもらって会場外で食べることができます。セッションが詰まっている際などにはこちらがおすすめです。
各会場のホテルごとに食事の内容が少し違うらしいのです。気になった方はいろいろな会場に行ってみると良いと思います。
re:play とは
会場でちらほら聞くことになる「re:play」とは何なのか。 re:inventの実質最終日である木曜日の夜に行われるイベントの名前です。 アーティストの生ライブやDJを見ることができたりご飯が食べられたりします。 注意点として「かばんの持ち込みが不可」「屋外なので寒い」などあります。 詳細な注意事項は会場内に水曜日あたりから出現する立て看板にあるのでそちらを参考にしてください。 勉強抜きで思いっきり楽しむイベントです。会場への移動はシャトルバスになり、各ホテルから運行されています。 運行時間等はこれもAWSイベントアプリで確認できます。 また参加するとTシャツのSWAGが受け取れるので忘れずに受け取るようにしましょう。
あとがき
AWS re:inventに2回目の参加をしていろいろと思ったTipsのようなものをまとめました。 最初に書いたように要所要所で使えるtipsなどをまとめた記事であるため、実際に行かれる場合はほかの方の記事も参考にしていただければと思います。
また思い出すこと等あれば適宜アップデートしていきます。 ここまでご覧いただきありがとうございました。
更新履歴
日付 | 内容 |
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2023/12/02 | 初版公開 |